銃の種類と特徴その3

さて、今回は銃やパーツの各部名称とその役割をご説明します。
機種選定時のポイントとしてだけでなく、購入後のカスタムにも知っておいて損はないでしょう。
また、ゲームで遊んでいるときに「あ、この銃の○○はこういう風になってるのか」といった発見にも繋がるかもしれません。

①マズル(銃口
ここから弾が出ます。写真の矢印が指しているものを「フラッシュハイダー」と呼び、色々な形のものがありますので、後から別な形状をしたものを買ってきて、付け替えることもできます。ちなみに、多くの電動ガンはフラッシュハイダーを外すと14mmのネジ山が現れ、ここにサプレッサーなどをねじ込んで装着できます。

②アウターバレル(外部銃身)
銃によって形状や長さは様々です。この中に実際にBB弾が通過・加速するための内部銃身(インナーバレル)が通っています。銃身の長さは命中精度等に大きく影響しますが、最初は性能云々は特に気にしなくても大丈夫です。形から入りましょう。

③レールシステム(ピカティニーレール)
「ピカティニー規格」と呼ばれる、幅20mmの台座で、外装カスタム(見た目のドレスアップ)を考えている人にとってこれはかなり重要です。
この20mmレールは多くのパーツを取り付けるベースになるもので、スコープからライト、レーザー、グレネードランチャーなど、本当に様々なものを固定することができます。銃を買う時、レール付は付いているか否か。またレールの位置(上下左右)を確認しておいた方が良いでしょう。
形が規格化されているということは、銃の側面にスコープを付けたりすることも可能という事ですが、無意味です。

④ハンドガード
利き手とは逆の手でここを掴んで銃を構えます。一部の電動ガンはここを外して内部にバッテリーを収納します。

⑤グリップ
利き手でここを握り、人差し指をトリガーに掛けて射撃します。電動ガンの多くは、ここにモーターが入っています。

⑥ストック
ここを肩に当てて銃を構えます。小脇に挟むように構えると、「腰だめ」と呼ばれる構えになります。
完全に長さと位置が固定されているものを「固定ストック(フィクスドストック)」
ストックの根元から折り畳んでコンパクトにできるものを「折曲げストック(フォールディングストック)」
長さを調整できるものを「スライドストック」と呼びます。
固定ストックのものは、ここにバッテリーを収納する場合が多いです。

⑦トリガー
引き金です。これを引くと弾が発射されます。下に付いている板状のものを「トリガーガード」と呼び、何かにぶつけて暴発したりトリガーを破損しないようにするためのものです。

セレクターレバー
銃の発射方式を切り替えるレバーで、通常は「セミオート(単発)・フルオート(連射)・セフティ(発射不能)」の3つの位置に切り替え可能です。撃つとき以外はセフティに合わせておくのが基本です。

⑨マガジンリリースボタン
銃によって、ボタン式だったりレバー式だったりしますが、ここを押すとマガジンが外せます。銃口側から見て銃の左側面ないし底に付いている場合が多いですが、銃の両側面から操作可能(射手の利き手を選ばない)なものを「アンビタイプ」と呼びます。

⑩光学照準器(スコープ・ドットサイト)
狙いを付けるには、アイアンサイト(銃に付いている照準器)でも充分ですが、より狙いやすくしたい場合や、遠くの目標を捉えたい場合はこれらの光学照準が役立ちます。ほとんどの光学照準器は、ピカティニーレールに固定します。

サウンドサプレッサー
銃の発射音を抑えるパーツで、中には消音用のスポンジなどが入っています。モノによって形状や効果には大きな差があります。「格好いい」という理由だけで取り付けるのも全然OKですが、銃の全長が長くなりますので、むしろ保管場所に注意しましょう。(サプレッサーを付けたらケースに入らなくなったという話はよくあります)

⑫フラッシュライト
薄暗い場所で正面を照らす場合に使うほか、敵に光を浴びせてひるませることもできます。(目にはよろしくないので多用は避けましょう)レールに取り付けできます。

⑬レーザーサイト(レーザーデトネーター)
赤色、または不可視(ナイトビジョンを使ったときのみ見える)レーザーを照射する装置。実物は、着弾予想地点の目安に使ったり、近接航空支援の目標指示などに使われますが、エアガンの場合は専ら前者の使い方をします。目にレーザーが入ると非常に危険なので取扱いに注意してください。

⑭フォアグリップ(バーティカルグリップ)
普通はハンドガードを横向きに握りますが、銃身下のレールにこれを取り付けることで、縦向きに握って構えられるようになります。実物の場合は、縦向きに握った方が反動を効果的に軽減できるそうですが、エアガンには反動が無いので、雰囲気や感覚で付けましょう。

⑮マガジン(弾倉)
これにBB弾を詰めて、銃本体に装填します。ガスガンの場合はガスもここに注入します。
電動ガンの場合、装弾数数十発の「ノーマルマガジン」(バネの力で本体に弾を押し込む)と、装弾数数百発の「多弾数マガジン」(ゼンマイ式)があります。ノーマルマガジンは連射していると速攻で弾が無くなってしまいますが。比較的弾詰まりが起きにくいという長所があります。一方多弾数マガジンは連射に向いているものの、結構マルファクション(弾詰まり)が起きやすく、ゼンマイの巻きが足りないと途中で給弾がストップしてしまうので、頻繁にゼンマイを巻かないといけません。ゼンマイを自動で巻いてくれる「電動マガジン」というものもサードパーティーから発売されていますが、機種が限られており、比較的高価です。