Call sign "WarHead"

ROCKtheSniperです。みなさんこんにちは。


えー、はい。今まで使用してきたAX720に代わりまして、360用ヘッドセットの中で
恐らくトップエンド。いろんな意味でアウトスタンディング過ぎるトライトン・ウォー
ヘッドです。実は購入してから1月以上経過していますが、今さら所感を。


店頭で注文したとき、店員のお姉さんに「本気で買うんですか?360でしか使えま
せんよ?」「値段コレですけど・・・?」みたいな感じに問いただされました。
「はい、問題ないです。」と答えた私は、間違いなくお姉さんの中で洋ゲージャンキー
認定されたことでしょう。


何が良いかって、まず名前ですよね。「ウォーヘッド」ですよ。洋ゲー感バリバリ
のネーミングセンス。「ライズオブなんちゃら」とか、「なんちゃらインスティンクト」
とかに匹敵する、とても日本人が思いつかないような名前です。形状も下位の「プリマー」
「デトネイター」「トリガー」を踏襲した、五角形イヤカップのスタイリッシュなものです。


パッケージが結構重い。2〜3キロくらいあるでしょうか?
プリスター素材と厳つい紙を組み合わせ、要所要所にテープを使用した、RAZER級
のプレミアム過剰包装。カバー紙を取り外した後、ロゴを中心にパッケージが左右に
割れるこのシーンなんて、「ドラマ」とさえ表現できるでしょう。


電池パックは2個付いていますので、片方を使用しながら、もう片方を充電できます。
つまり取っかえ引っかえスタイルにより、エンドレスゲーミングを達成したハードコ
アゲーマーも安心の仕様ですが、多分一度にそこまで長時間プレイする機会は無いで
しょう。(私の場合、3〜4日もちます)

ちなみに、充電ドックはトランスミッター内にあり、ヘッドセットの電池ケースは
右イヤカップ内にあります。充電時間は、初回で1個につき3時間半程度でした。
(使用可能時間は、説明書によると8時間以上とのこと)


ゲーム音声もボイスチャットも完全ワイヤレス。コントローラーの2.5mm端子には
何も繋ぐ必要はありません。これは良い。ワイヤレスコントローラーとの組み合わせ
なら、装着したまま部屋中を歩き回れます。この仕様は、サードパーティー製ヘッド
セットの中で唯一無二だそうです。


・・・が、ここで(接続時)問題発生。


コントローラーはクアドラント1(1コン)に繋ぐわけですが、ヘッドセット本体が
クアドラント1を指定できないのです。つまり、「コントローラーは1コンだが、ヘ
ッドセットは2〜4コン」という状態。クアドラント変更ボタンを押したり、本体と
ヘッドセットのペアリングを何度試しても、ヘッドセットは1コンを「避ける」のです。
しかも、コントローラーの電源を落とす(端子から抜く)と、ヘッドセットがクアドラ
ント1に切り替わるという、まるで磁石のSN極のような状態。トランスミッターと
ヘッドセットのペアリングをし直したりして、2時間ほど格闘した末、


1:360本体の電源を押して、本体を直接起動。
2:まずヘッドセットから電源を入れ、クアドラント1に入らせる。
3:コントローラーを繋ぐ → コントローラーもクアドラント1に認識される。


この手順で使えるようになりました。


その後も定期的に「トランスミッターの電源が入らない」という問題に見舞われますが、
トランスミッターのACアダプタを抜いて、再び差すという手順で解決しています。


ボイスチャットユニットの仕組みは、MS純正ワイヤレスヘッドセットと同じ仕様ら
しく、シイタケボタンを押した際に、コントローラーの電池残量の左側に、ヘッドセ
ットの電池残量も表示されます。マイクミュートは、マイク根元のボタンで一発です。
(ミュート時は、マイク部のLEDが点灯してすぐにわかります)


さて、肝心の使用感ですが、低音を過度に強調していたAX720に比べ、意外と
フラット目の音質になっています(というより、50mmドライバの恩恵で音の解像度が
若干上がった?)。SVM(セルフ・ボイス・モニタリング)ももちろん搭載。
マイクの感度は、生活音を拾うくらい向上しています。


AX720と同じく、ドルビーヘッドホン+デジタルEX+プロロジック2exですので、サラ
ウンド音場の表現は的確ですが、狭い空間を「密閉」して音を鳴らすため、ウエットで芯の
ある力強い音が出る反面、音の広がりに欠け、せっかくのドルビーヘッドホンの長所
「3次元空間の臨場感」が削がれているような気がします。
(音の抜けが悪いのが原因と思われたので、AX720付属のベロアパッドを無理やり
付けたところ、随分印象の違う音になったので、現在はその状態で使用しています。)


イコライザは3種類+ステレオで、
● フラットな音質で、音が軽快な「Music」
● 低音を強調し、爆音などの迫力が増す「Game」
● 低音を強調しているが、定位感は若干抑え目の「Movie」
テキストアドベンチャーなんかには「Music」で、FPSには「Game」がいいかな?
といった印象です。


気になるのはホワイトノイズで、常時「サー」というノイズが入ります。
これについてはAX720でも気になりましたが、それを更に上回る音量です。
特にバッテリーパックの充電中は、ゲームの効果音に合わせてノイズが走ります。
また、まれ通信が切れるのか、「プツッ」という雑音が入ります。
ゲーム中はそれ程気になりませんが、ダッシュボードに戻った時など、結構耳に付きます。


側圧が強く、イヤパッドがレザーレット製で肌に隙間なく密着する程柔らかいので、
遮音性は抜群で没入感も高い反面、耳には圧迫感すらあります。当然耳周りの「蒸れ」
が激しく、今の時期はかなり苦しいです。


結論から言うと、完全ワイヤレスの利便性を求めないなら、AX720+の方が無難です。
各社360専用ヘッドセット全般に言えることですが、本気のヘッドホンメーカーが作った
万クラスのヘッドホンと比べると、音質はどう頑張っても劣ります。
ただ、完全ワイヤレスの利便性に惹かれるという方には、間違いなく価値ある投資になるでしょう。

仕様等が不明で購入をためらっている方は、質問くださればお答えできますよー。