銀ダンエアガン


男性ならば、子供の頃誰でも触ったことがあるだろう「銀弾鉄砲」。

私が子供の頃に持っていたものは、ルガーP08を模していて、上部にフタが付いており、そこからBB弾(とは言っても小さな紙箱に入った粗悪なものだったが)を流し込む装弾方式で、トリガーを引くとダブルアクションオンリーのセミオートで発射できた。パワーソースは、何と内蔵された「輪ゴム」だった。


最近、トイガンの大御所、東京マルイから「ニュー銀ダンエアガン」という商品が発売されたので、早速手に取ってみた。製品ラインナップは、グロック26とPPK(ワルサーから権利を取れなかったらしく名前はポリスピストルになっている)の2種類で、それぞれに3色のカラーバリエーションがある。


流石に東京マルイという事で、実物を精巧に模した外観が目を引く。マガジンは「割り箸」ではなく、ちゃんとした箱型で、上部側面から装填するちょっと変わった方式だ。当然ながらスライドは固定、マガジンキャッチを始め全ての可動パーツはモールド構造のダミーである。


撃ってみると、ビックリするほど飛ぶ。本当に「何が銀弾鉄砲だ」と思うほど素直な弾道を描く。箱に書かれた、5メーター距離で5センチ圏集弾のコピーは伊達ではない。それもそのはず。1000円以下の超低価格でありながら、0.12弾最適化の固定ホップを搭載し、ピストンを備えた本格的な「エアソフトガン」なのである。マニュアルセフティがないが、マガジンを外すとトリガーユニットとピストンが分離する構造らしく、発射できなくなる。トリガーストロークが異様に長いが、決して重いという訳ではなく、ピストン後退とマガジンからの給弾を考えると納得のいく長さだ。


子供向け製品と言う事で、本体も見た目は精巧だが、いわゆる「モナカ式」の左右張り合わせ・ビス止め構造だ。とはいえ、これは大人も子供も気軽に楽しめる「新世代銀弾鉄砲」だ。あらゆる年代の方に是非お勧めしたい。


もちろん撃つときはゴーグルを忘れずに!