【 Elite130 】 人生初のPC組み立て

ROCK the Sniperです皆さんこんにちは。


この度、人生初のパソコン自作を敢行しました。


某有名PCショップで、今のATXサイズのPCを購入して早3年。
途中でケースを入れ替えたり、内部パーツを交換したりと、PC-DIYを楽しみながら使い続けてきました。
さまざまなパーツを入れ替える中で思っていたのが、「パソコンを改造するのは楽しい」ということ。同時に、自分なりにコダワリたいポイントも出てきて、「次回買い換えるときは、パーツを買ってきて、自分で作ろう!」なんて思っていたわけです。


今のPCは、i7-2600、メモリ12GB、グラフィックもGTX-660なので、まだまだ不自由なく使えるのですが、いかんせん3年も使っているので、内部パーツの老朽化も考えられます。そこで今回は「小型ケースを使って作る、サブ機的なコンパクトマシン」をコンセプトに、自作してみることにしたのです。ただし、万一メイン機が動かなくなったとき、日常作業を十分にこなせるレベルの性能は必須条件としました。


もう5年来のXBOX仲間で、過去数多のPCを自作してきたというIppanzin X氏に、上記コンセプトを相談したところ。
「いいですね!遊びに行くついでに、手伝いにいきますわ!」という話になり、初リアルミーティングがてら、PC自作となったわけです。


初対面にもかかわらず、Ippanzin X氏はROCK亭に泊り込む勢いで挑むビッグプロジェクト。その結果やいかに・・・!



【 今回自作するPCの規格 】
小型ケースを使って作る、サブ機的なコンパクトマシン(mini-ITX

■ ケース:CoolerMaster Elite-130(初めて見たときからビビッと来てた)
■ OS:Windows7 64bit HomePremium
■ CPU:Intel Core-i5 4690 (Haswell Reflesh 3.5Ghz TDP84W)
■ メモリ:Corsair VENGENCE LP (DDR3-1600 4GBx2)
マザーボードASUS H97i-Plus
■ 電源:Cooler Master V550(構成的に450Wで十分だが、国内流通品が550Wからしか無かった)
■ CPUクーラー:CoolerMaster Seidon120V(120mmラジエーター 簡易液冷)
■ グラフィック:ASUS GeForce GTX750ti(マザー供給65W動作の補助電源不要モデル)
■ ストレージ1:PLEXTOR PX-256M6S(SSD 256GB SATA6GB/s接続)
■ ストレージ2:WeasternDigital WD20EZRX(WDGreen2TB 元々持ってるものを移植)


市販のPCではあまり使われないパーツ(ここがコダワリ)も織り交ぜた、「エントリーレベルのゲーミングPC」といった構成でしょうか?


今回は初めての自作にしては難度の高い「mini-ITX」ということで、事前に綿密な寸法確認と、パーツ選定を(無い頭で)行いました。パーツを購入するために向かったPCショップのスタッフさんからも「放熱的にも、構成的にも問題ないと思います。」との回答をいただき、IppnZinX氏も「イイじゃないっすか!」との感想。
パーツ調達後、ROCKtheSniper推奨洋食店で昼食を済ませ、2人でデカイ荷物を担いで、一路ROCK亭へ。
よし、やるしかない!!


【 作戦開始 】

デデン!!
これがmini-ITXマザーボード。ちっちぇーー!!CDケースより一回りデカい程度しかありません。こんなのに本当にパーツが載るのでしょうか?




CPUを取り付け(実は初めて)ます。「足を折った」とか「壊した」とかいう話題をネット上で見かけたのでビクビクしてましたが、実際は固定カバーを開けて「置くだけ」でした。力も加減もコツも何もいりません。


ROCK「・・・終わり?」
IppanzinX「終わりです。」




メモリをブッ挿します。ストッパーを開けて、上から挿すだけです。
このVENGENCEは、信頼のコルセア製で、実はずっと憧れのメモリでした。ヒートシンク付きながら、ロープロファイルなので、今回のような狭い空間への設置にはもってこいです。




今回の主役とも言えるコンパクトケース。「Elite130」です。奥で正座しているのがIppanzinXです。
小さなケースで、内部はカツカツが予想されるので、作業段取りを誤るとパーツを組み付けられなくなる可能性があるため、次はこいつに手を入れていきます。




120mm簡易液冷のラジエーターを装着するため、フロントに標準搭載された120mmファンを外します。苦戦しているのがIppanzinXです。
なお、このElite130のフロントファンは、インチネジではなく固いブッシュで止まっており、2人で爪を折りそうになりながら引き抜きました。




イカついスネ毛をひけらかしながら(暑かったので短パンに着替えた)、揚げた手羽先のような腕でラジエーターを仕込むROCKtheSniper。
なお、ホースが左側に来るように組んでますが、この後、本当は右側に来るように付けないと、ケーブルマネジメントが残念なことになることが判明し、付け直しました。よって、Elite130+水冷で組まれる方は、ケース正面から見て左にホースが来るようにラジエーターを装着しましょう。




マザーボード裏面からCPUクーラーのバックプレートを装着しておき、マザーボードにスペーサーを付けて、マザーボードをケースに固定します。
なお、このときグリス塗布量をミスって、後からまたバラいて塗りなおす羽目になったのはここだけの話です。




マザーボード電源ケーブルを装着していきます。12Vラインと、CPU4+4ピンです。電源をケースに装着してからでは狭すぎて作業ができないので、ケーブルのみ引き込んで挿しておきます。




人生初SSDです。OSを入れます。データや主なアプリケーションは、別途HDDに入れます。




フロントI/Oから各種ケーブルを引き込んでマザーボードの端子に差し込み、電源も本止め。徐々に形になってきました。




GeForceGTX750tiを装着します。補助電源不要のコンパクトサイズながら、格好イイクーラーが付いてます。




今回は使わないものの、今後グラフィックカードを強化したときに使えるように、PCI補助電源ケーブルは天面の支柱にくくり付けておきます。奥で正座しているのがIppanzinXです。左奥に見えるのが、現在ではプレミアが付いているベンチマーク付きタイムリープCDです。実は、後で使います。




パーツは付けた。電源もストレージも挿した。これで大丈夫・・・・・のはず。運命の・・・電源投入!




っしゃキタあぁぁぁ!!!!




Seidon120Vも問題なく稼動してます。内部のLEDが光り、基板が透けて見えるのは格好イイですね。



無事起動したところで、基本的なBIOSの設定を行い、OSのCDをドライブに入れてリブートをかけます。
後は画面の指示に従ってOSをインストールし、マザーボード付属のドライバと、グラフィックボードのドライバを入れ、PCは使える状態になりました。
光学ドライブは、DVDメディアのアプリケーションをインストールした後取り外すので、今のうちに必要なものはすべてインストールしておきます。


インストール終了後、光学ドライブを取り外し、3.5インチのHDDをマウントします。
カバーを取り付け、フロントパネルをはめて完成!!




ATXケースと比べると、その大きさは半分以下!
ウルトラコンパクトです。




最終的な収まりはこんな感じ。ケーブルをケース左右に逃がし、フロントおよびサイドの吸気ファンからのエアフローを阻害しないよう、工夫しました。




フロントI/Oのケーブルはかなり長く、ケース内でダブついてしまったので、IppanzinX氏提案の、まさかの裏配線により、ケース内をスッキリまとめています。




メインPCとの比較写真。机の上の圧迫感が全く無くなり、スッキリ。



さて、問題の性能面ですが、SSDを導入したことにより、とにかく起動が早い!
電源を入れ、デスクトップが機能するようになるまで、わずか20秒弱! 終了は、シャットダウンを押してから数秒でPCの電源が落ちます。ストレスゼロです。


処理能力はどうかと、ベンチマークを走らせたのですが・・・。




まさかのメインPC超え
正直あんまり参考にならんベンチですが、割かしスピードは出ているようです。




ゲーミングPCの性能判断の基準ともいえる「3DMARK」のFirestrike。
さすがに複合テストではフレームレートが一桁まで落ちますが、メインPCでもこんなもんです。




評価は、ゲーム用ノートPCを若干上回る程度。
しかし、オーバークロックしていないTDP84Wのi5で、しかも補助電源の無いたった65Wのグラフィックカードでこれほどの性能が出るのは、驚異的と表現しても差し支えないのではないでしょうか?


ハイエンドPC百戦錬磨のIppanzinX氏から見ても、「そこそこ予算のmini-ITXで、まさかここまでの性能が出るとは思わなかった。俺も興味が出てきた・・・。」とのこと。


私の日常作業では十分すぎるほどの性能です。SSDの高速性や、コンパクトさから総合的に判断すれば、正直、メインPCを完全に食ってしまいます。
しかしオンボードサウンドは流石に苦しいので、あとは外付けでサウンドボードを買い足せば、マジで世代交代しても問題ないかもしれません。



結果としては、「最新の3Dゲームをフル設定で動かすなどの無茶をしなければ、基本的なエンターテイメントは割と何でも動く」というレベルのコンパクトPCが手に入りました。
想像をはるかに上回る収穫です。組み立ても、少々困難ながら楽しかったし、やってよかったと思います。



【 総括 】
PC自作超楽しい!



※ 今回、遠路はるばる大阪まで出向いていただき、お付き合いいただいたIppanzinX様に、改めて御礼申し上げます。